こんにちは。
「台所は家庭の薬箱」
重ね煮アカデミー 田島恵です。
今日は果物アレルギーのお話です。
最近よく耳にするようになりました。
増えているということですね。
「小さい頃は大丈夫だったのに、、、」というように、
学童期以降に発症する場合が多いです。
私自身、15年ほど前に友人のお子さんが
いちごアレルギーだったことから、
初めて果物アレルギーの存在を知ったのですが、
今は周囲を見ても非常に多く、
マンゴーがだめ、桃がだめ、という方が多いです。
果物アレルギーを起こしやすいのは
りんご、桃、いちごなどのバラ科の果物
キウイ、マンゴーなどのうるし科の果物。
症状としては、
喉がイガイガする、唇がピリピリするというような
口腔内に現れることが多く、
ひどい場合は呼吸困難に至ることもあります。
また、花粉症の方は
果物アレルギーを持っていることが多いのですが、
これは、花粉と果物のタンパク質組成が似ているため。
では、どのような対策をすればいいでしょうか?
果物アレルギーへの対策
血液検査や皮膚検査を行い、アレルギー反応を起こす
果物を特定してそれ以外の果物を食べる?
おそらく医療機関ですすめられる方法だと思われます。
重篤なアレルギー症状を避けるためには
アレルギー反応を起こす果物を知っておくことは
必要かもしれません。
ですが、これでは根本解決にはなりません。
むしろ、食べる果物が偏ってくるため、
これまでと同じ量を食べていると
アレルギー反応の出なかった果物にも
アレルギー症状を起こす可能性も出てきます。
アレルギーは免疫反応。
つまり、腸の環境と大きな繋がりがあります。
果物に対してアレルギー反応が起きるのは
個人差はあるものの、これまで食べてきた果物の量が
消化能力を上回ってしまったせいです。
(花粉症も同じ。
ある程度の限度量を超えると発症しますよね。)
そして、
日本の果物は糖度表示が当たり前、というくらい
昔に比べて甘くなっています。
果物に多く含まれる果糖は、
体内で消化分解しきれないと腸内で発酵し、
腸内環境に悪い影響を与えてしまいます。
その結果、果物アレルギーだけでなく、
花粉症や便秘、下痢、風邪を引きやすいなど、
腸が司る免疫機能の低下を引き起こします。
ビタミンCが豊富と言われる果物ですが、
果糖も多いということを忘れずに!
そしてマンゴーやバナナなどの南国の果物ほど
身体を冷やします。
果物の食べ方を変えると、アレルギー症状は軽減します。
果物のおすすめの食べ方
果物のアレルゲンは熱に弱いため、
生で食べるよりも火を通すことをおすすめします。
特に胃腸が未成熟な小さいお子さんには、
煮りんごやコンポートというように
加熱したものを食べさせるのが安心です。
どんなに身体に良いと言われるものも「適量」が大切。
摂り過ぎは毒になる。
ここ数年、
酵素、コールドプレスジュースやスムージーが
流行ったことから、
急激に果物消費が増えたことも
果物アレルギー増加の背景にあると思われます。
野菜嫌いのお子さんのため、
ビタミンを補うために、
酵素を摂るために、
ミックス野菜ジュースやスムージーの形で摂るのは
要注意!
果物は毎日必ず
食べなければならないものではありません。
おやつや楽しみとして、
甘すぎない季節の果物を適量いただくようにしたいですね。
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