生野菜アレルギーが子供と若い女性に急激に増えています。
「卵、牛乳、小麦」を抜けば改善された10数年前とは
アレルギーの形が大きく変化しています。
症状も同様で
不要なものを外へ出すアトピーではなく
身体の内側の喉、腸の粘膜で症状を起こす形に
変化しており、
ひどい場合はアナフィラキシーを起こす
というように変わってきています。
生野菜アレルギーになりやすい野菜とその症状
生野菜アレルギーの場合は
■じゃがいも、ナス、トマトなどのナス科
■きゅうり、ズッキーニなどのウリ科
■にんじん、セロリなどのセリ科
の野菜が原因となっている場合が多いです。
症状は口腔内に現れることが多く
舌がピリピリ
のど、目、鼻がかゆいという花粉症のような症状
ひどい場合は呼吸困難に至ります。
知っておきたい原因と対策
花粉症の方は生野菜や果物アレルギーになりやすいと
いうように
花粉症と生野菜アレルギーの関係は
わかってきていることですが、
(花粉と生野菜のたんぱく質組成が似ていること)
そんなことを言ってもなんの対策にもならず
要は生野菜、果物の食べ方、食べてきた量に
大きな問題があるのです。
生の野菜は生命力は強いですが、
体内への吸収率は加熱した方がだんぜん良く
身体への作用もやさしい。
どんなに身体に良いと言われるものも
「ほどほど、適量」が大切。
摂り過ぎは毒になる。
を繰り返しお伝えしていますが、
まさにそこです。
ここ数年、酵素に注目する余りに
生野菜の過食が増えたため
生野菜アレルギーが増えてきているのです。
野菜嫌いのお子さんに、
トマトなら食べるから、と季節に関係なく
トマトやきゅうりにドレッシングをかけて
生で食べさせる。
野菜を食べないからとビタミンを補うために
野菜ジュースやスムージーの形で摂る。
生野菜の過食は腸に負担をかけて
腸内環境を荒らします。
もともと花粉症を持っている人は
症状がひどくなることが多いのです。
また、腸内細菌が乱れてカビや病原性細菌が
腸内に異常に増えている人ほど
果物や野菜に過敏症、花粉症、鼻炎、喘息を
起こしている場合が多いのです。
生のものは肉、魚同様で、
熱を加えるとアレルギーが起こりにくくなります。
ビタミンは加熱してもまったく
ゼロになるわけではありません。
生野菜アレルギーの自覚がある方
野菜を生でしか摂っていない方
なんとなく不調だと感じている方
今年の花粉症はひどかったと感じている方
は具だくさんの汁物から
野菜をきちんと摂ることをおススメします。