家族の健康を守りたいと思いながらも、「減塩」と聞くと「味気ない」「家族が満足してくれない」と不安に感じていませんか?実際、子どもやご主人から「もっと味をつけてほしい」と言われたり、頑張って減塩しても物足りなく感じてしまう…そんな経験をお持ちの方も多いはずです。
でも、素材の旨みを活かした調理法を知ることで、無理なく塩分を控えしながら、家族みんなが「美味しい!」と感じる食卓を実現できます。
本記事では、日本人の塩分摂取の現状や、減塩が続かない理由、そして「味が薄い」悩みを解消するコツまで、分かりやすく解説します。
こんな方にオススメ
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子どもの体調や家族の健康を、日々の食事で守りたい
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減塩を続けたいけれど、味や家族の反応が心配
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家族が満足する減塩料理を知りたい
この記事を読むと···
この記事を読むことで、素材の旨みを活かした減塩の考え方と、毎日の食事に取り入れやすい工夫が分かります。
日本人は塩分をどのくらい摂っている?

日本人の塩分摂取量は多いとよく言われますが、実際どれくらいの量を日々とっているのでしょうか。また健康のために推奨される塩分量は、どのように定められているのでしょうか。
この章では、日本人が普段どの程度の塩分を摂取しているのか、そして目標とされる基準値について整理します。まずは2つのポイントを押さえましょう。
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日本人の平均塩分摂取量
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目標とされている塩分量
それぞれ詳しく見ていきます。
日本人の平均塩分摂取量
日本人は、世界的に見ても塩分を多く摂る傾向があります。実際、毎日の食事を通じて、家族全員が気づかないうちに必要以上の塩分をとってしまっているケースが少なくありません。
たとえば漬物やがいsy加工食品、インスタント食品など、普段何気なく食卓に並ぶものにも塩分が多く含まれていることがよくあります。そのため、知らず知らずのうちに1日あたりの摂取量が高くなりがちです。
塩分の摂りすぎは、将来的な健康リスクにもつながる可能性があるため、まずは自分たちの食生活を見直すことが大切です。
目標とされている塩分量
健康維持のためには、1日に摂る塩分量の目安が示されています。
一般的には
男性:7.5g未満
女性:6.5g未満 が目標とされています。
ただし、減塩というと「調味料を減らすこと」ばかりに意識が向きがちですが、実際には料理の作り方や食材の選び方も大きく関係しています。
減塩が続かない理由

減塩を始めてみたものの、なかなか続かないという声は少なくありません。その理由は、多くの場合「味の満足感」が下がってしまうことにあります。
その原因としてよく見られるのが次のようなケースです。
- 調味料を減らす
- 減塩醤油や減塩味噌だけに頼る
それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
1、調味料を減らす
塩や醤油、味噌などを減らすだけの減塩は、最も手軽な方法のように見えます。
しかし、調味料を減らすだけでは料理全体の味やコクが弱くなり、満足感が下がってしまいます。結果として「やっぱり元の味付けに戻そう」となりやすいのです。
2、減塩醤油や減塩味噌に頼る
減塩醤油や減塩味噌を使う方も増えています。もちろん選択肢の一つではありますが、風味が弱く感じられることもあり、使う量が増えてしまうケースもあります。また、商品によっては、味や保存性を補うために通常の調味料とは異なる原材料が使われている場合もあります。
そのため、調味料だけで減塩しようとするのではなく、素材の旨みを活かした料理そのものを見直すことが大切です。
減塩のコツは「素材の味を活かす料理」
減塩を無理なく続けるために大切なのは、ただ塩分を減らすのではなく、食材そのものの味を引き出す料理をすることです。
調味料の量を減らすだけでは物足りなさを感じやすいですが、野菜や他の食材の旨みを活かすことで、満足感のある料理になります。
ここでは、素材の味を活かした減塩料理のポイントを2つご紹介します。
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野菜の味を引き出す
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食材を組み合わせて旨みを引き出す
1、野菜の味を引き出す
野菜には本来、自然な甘みや旨みがあります。調理法を工夫することで、その味わいをしっかり引き出すことができます。
例えば、重ね煮のように食材を重ねる順番を意識した調理法では、野菜の味が自然に引き出され、少ない塩分でも満足感のある味わいになります。
2、食材を組み合わせることで味が決まる
食材は単品で調理するよりも、組み合わせることで旨みが引き出されます。きのこや海藻、葉物、根菜など、それぞれの食材には異なる味わいがあります。それらを組み合わせることで、料理全体に奥行きのある味が生まれます。
このように食材の組み合わせを意識することで、塩分を多く使わなくても、しっかりとした味わいの料理になります。
油を使いすぎないことも「減塩」のコツ

減塩と聞くと、つい調味料ばかり気にしてしまいがちですが、実は油の使い方も重要なポイントです。油が多い料理は味が濃くなりやすく、自然と多めに塩を加えてしまう傾向があります。
一方で油を控えると、素材本来のうまみや塩気を感じやすくなるのです。油を減らすことで、無理なく塩分摂取量をコントロールできるようになります。ここでは、油と塩分の関係や具体的な調理法について順番に見ていきましょう。
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油が多い料理は味が濃くなりやすい
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油を控えると少ない塩でも味を感じやすい
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重ね煮は油を使わず料理が作れる
油が多い料理は味が濃くなりやすい
炒め物や揚げ物など油を多く使う料理は、油が食材をコーティングするため、塩味や旨みを感じにくくなります。そのため、味をはっきりさせようとして、塩や醤油などの調味料を多く使ってしまいます。
例えばラーメンやドレッシングを思い浮かべると分かりやすいでしょう。油が多い料理は、塩分もしっかり効かせないと味がぼやけてしまいます。
このように油が多い料理は、結果として塩分量も増えやすくなります。
油を控えると少ない塩でも味を感じやすい
油を控えた調理では、食材本来の味を感じやすくなります。
蒸す、煮るといった調理法では、野菜の甘みや旨みが引き出され、少ない塩分でも満足感のある味になります。
重ね煮は油を使わず料理が作れる
重ね煮は、油を使わずに食材の旨みを引き出す調理法です。きのこや海藻、野菜や魚、肉を順に重ねて火を通すことで、それぞれの持つ水分や甘み、旨みが重なり合い、料理全体の味がまとまります。
そのため、油を使わなくてもコクのある味わいになり、調味料を多く使わなくても満足感のある料理に仕上がります。
油に頼らず素材の味を活かすことで、結果として塩分を控えやすい食事につながります。
カリウムはナトリウムの排泄を促す働きがある

減塩を意識する家庭では、単に塩分を控えるだけでなく、体内のバランスを保つための栄養素にも注目することが大切です。中でもカリウムは、体内に余分なナトリウムが溜まるのを防ぐ重要な役割を持っています。
ここでは、ナトリウムとカリウムの関係性や、カリウムを多く含む身近な食品について解説します。日々の献立に上手に取り入れることで、無理なく健康な減塩生活を続けるヒントが得られるでしょう。
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ナトリウムとカリウムの関係
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カリウムを多く含む食材
ナトリウムとカリウムの関係
ナトリウムは主に塩に含まれており、摂りすぎると体が余分な水分をため込みやすくなります。その結果、むくみや高血圧の原因になることもあります。ここで注目したいのがカリウムです。カリウムには、体から余分なナトリウムを排出しやすくする働きがあります。
そのため、減塩を意識するときはカリウムを含む食材も意識して摂ることが大切です。
カリウムを多く含む食材
カリウムは
・海藻
・野菜
・豆類
・芋類 などに多く含まれています。
カリウムは体内のナトリウムの排泄を助ける働きがあるため、野菜を取り入れた食事は減塩を助ける食習慣にもつながります。
味噌汁の塩分が気になる方へ
味噌汁は日本の食卓に欠かせない存在ですが、「塩分が多いのでは?」と心配になる方も少なくありません。特に家族の健康を考える主婦にとっては、日々の食事で無理なく減塩を続ける方法が知りたいものです。
この章では、なぜ味噌汁の塩分が気になるのか、主なポイントを整理しましょう。
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味噌汁の塩分が心配される理由
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野菜の旨みで減塩できる
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
味噌汁の塩分が心配される理由
減塩といえば、まずは味噌汁をやめるという方も多いのかもしれません。
味噌汁は日本の食卓で毎日のように飲まれることが多く、「塩分の摂りすぎになるのでは」と心配されやすい料理でもあります。健康診断や医師のアドバイスをきっかけに、味噌汁の量を減らそうと考える方も少なくありません。
しかし、味噌汁を控えるだけでは食事の満足感が下がり、代わりに味の濃い料理や脂っこい料理を食べてしまうケースもあります。減塩を考えるときは、味噌汁をやめることだけでなく、食事全体のバランスを見ることが大切です。
野菜の旨みで減塩できる

減塩味噌や味噌の量を減らすだけでなく、野菜の持つ自然な旨みを引き出すことで、味噌汁は十分に美味しく仕上げることができます。
野菜にはそれぞれ異なる甘みや旨みがあり、組み合わせることで味に深みが生まれます。
単品の具材だけで作る味噌汁よりも、複数の野菜を組み合わせた味噌汁の方が、味噌の量を控えても満足感のある味わいになります。
特に重ね煮の味噌汁は、野菜を組み合わせて調理するため、素材の旨みが引き出され、味噌の量も少なくて済みます。野菜をたっぷり食べることができるため、カリウムも自然に摂ることができ、減塩を意識する食事にも取り入れやすい料理です。
減塩を無理なく続けるコツ
減塩というと、まず調味料を減らすことを考えがちですが、無理に味を薄くするだけでは長く続きません。大切なのは、料理全体のバランスを見直すことです。
今回ご紹介した減塩のポイントを整理すると、次のようになります。
・減塩調味料だけに頼らない
・野菜の旨みを活かす
・油を使いすぎない
・野菜をしっかり食べてカリウムを摂る
・具だくさんの味噌汁で満足感を高める
こうした工夫を取り入れることで、塩分を無理に減らさなくても、自然と減塩につながる食事を続けやすくなります。
重ね煮のように、野菜を組み合わせて旨みを引き出す料理は、調味料に頼りすぎない食事づくりにも役立ちます。日々の食事の中で、素材の味を活かした料理を少しずつ取り入れてみてはいかがでしょうか。
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