こんにちは。
「台所は家庭の薬箱」
重ね煮アカデミー 田島恵です。
桃が旬を迎えていますね!
今日は、この時期ぜひ作っていただきたい、「桃のコンポート」のレシピをご紹介します。
最近、子供・大人ともに果物アレルギーが増えていますが、このコンポートなら、アレルギーをお持ちのお子さんでも安心して食べられます。
また、少ない材料でとっても簡単に作れるので、夏休み中のお子さんと一緒に作るのもおすすめです^^
それでは、アレルギーっ子でも安心して食べられる理由とともに、簡単レシピをご紹介します。
増え続ける果物アレルギー
果物アレルギー、最近耳にすることが多くなりました。増えている、ということですよね。「小さい頃は大丈夫だったのに、、、」というように、学童期以降に発症する場合が多いです。
また、果物アレルギーを起こしやすいのは
りんご、桃、いちごなどのバラ科の果物
キウイ、マンゴーなどのうるし科の果物
今日ご紹介する「桃」もアレルギー症状が起きやすい果物の一つです。
アレルギー症状としては、喉がイガイガする、唇がピリピリするというような口腔内に現れることが多く、ひどい場合は呼吸困難に至ることもあります。
なぜ、果物アレルギーは最近になって増えてきたのでしょうか?
果物アレルギーが増えてきた原因
果物アレルギーが増えてきた原因は、日本人の果物の消費量が昔に比べ増えたから、また、日本の果物が昔に比べとても甘くなったから。詳しくお話しますね。
①日本人の果物の消費量が増加した
ここ数年、酵素やコールドプレスジュース、スムージーの流行により、昔に比べ、日本人の果物消費は急激に増えました。果物に対してアレルギー反応が起きるのは個人差はあるものの、これまで食べてきた果物の量が消化能力を上回ってしまったから。なので、消費量が増えたことで、アレルギーを発症する可能性が高まったと言えると思います。
②日本の果物が甘くなった
日本の果物は糖度表示が当たり前、というくらい昔に比べて甘くなっています。果物に多く含まれる果糖は、体内で消化分解しきれないと腸内で発酵し、腸内環境に悪い影響を与えてしまいます。その結果、果物アレルギーだけでなく、花粉症や便秘、下痢、風邪を引きやすいなど腸が司る免疫機能の低下を引き起こしてしまうのです。
このような理由から引き起こされる果物アレルギー。実は、食べ方を変えることで、アレルギー症状は軽減します。
アレルギーっ子も食べられる桃レシピ
果物のアレルギー症状を軽減する食べ方。
それは、加熱する、ということです。
果物のアレルゲンは加熱することで弱まります。なので、アレルギー体質のお子さんや胃腸が未熟な小さなお子さんには、加熱した状態で食べさせるのがおすすめ。せっかくの旬の食材、アレルギーになるから、と食べさせないのでなく、加熱して家族みんなで安心して食べられるのが良いですよね^^
それでは、今が旬の桃にさっと火を通して作る、桃のコンポートのレシピをご紹介します。
材料
桃 2個
梅シロップ 大さじ3
水 1カップ
本葛粉 小さじ1
作り方
1.洗った桃を皮ごと大き目のさいころに切る。
2.鍋に梅シロップと水を入れて少し濃いめの梅ジュースを作り、1の桃を入れてフタをして軽く煮る。
3.桃を取り出し、お箸で皮をはがす。(つるんと取れます)
4.鍋のシロップを沸かして、本葛粉の倍量の水でといたものを回しかけてとろみをつける。
5.火を止めて3の桃を鍋に戻して全体を混ぜる。
★ポイント
・桃やキウイはアレルギーを起こしやすい果物ですが、火を通すことで身体への作用がやさしくなり、小さなお子さんもいただけますよ^^
・暑い日のおやつにおススメ。少し冷やしていただくと美味しいです♡
・皮をつけて煮るので、キレイに色づきます。
・火にかけると、皮がつるんと簡単にむけちゃいますよ。
いかがでしたか?
加熱することでアレルギーっ子も安心して食べられる「桃のコンポート」。ぜひ夏休みにお子さんと作ってみてくださいね!
ただし、加熱したからといって食べ過ぎは禁物。果物はおやつや楽しみとして適量をいただく、ということを意識してみてください。
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