子供の野菜嫌いはママにとって悩みのタネですよね。「離乳食の時は何でもよく食べてくれたのに、、、」というお声も多いように、子供の好き嫌いが始まるのは2歳頃から。意志を主張し始める年齢と同じですね。
野菜嫌いに関するお悩み、重ね煮アカデミーで学ぶママたちは次々と手放しています。むしろ「野菜が好き!」「ピーマンが好き!」というお子さんが多いのです。子供の野菜嫌いを直す方法についてお伝えしていきます。
まず以下のことを知っておいてください。
子供が野菜嫌いになるには理由がある
子供の野菜嫌いは本能的なもの
私たち大人は栄養のバランスを考えて野菜を食べることも多いですが、子供の味覚は繊細なため、本能で野菜を避けている場合があります。
例えば、多くの子供が嫌がる春菊やピーマンの苦味は毒として、ナスやトマトなどの酸味は腐敗の味として認識するため、素材の際立った苦味や酸味、香りは身体を守るために避けるのです。
ここで、子供が嫌いな野菜トップ10(タキイ種苗調べ)を見てみましょう。
子供が嫌いな野菜トップ10(タキイ種苗調べ)
1位 ゴーヤ
2位 ピーマン
3位 春菊
4位 セロリ
5位 唐辛子
6位 なす
7位 トマト
8位 ししとう
9位 モロヘイヤ
10位 ネギ
苦味や酸味、辛味、青臭さ、香りなどクセのある野菜が並んでいるのがお分かりですね。
次に子供が好きな野菜トップ10(タキイ種苗調べ)を見てみましょう。
子供の好きな野菜トップ10
1位 トマト
2位 さつまいも
3位 とうもろこし
4位 スイカ
5位 じゃがいも
6位 メロン
7位 枝豆
8位 きゅうり
9位 かぼちゃ
10位 人参
さつまいもやとうもろこし、じゃがいもなど糖質のほんのり甘い味が好きなのです。
これはママのおっぱいの甘みにも似ているのですよ。
子供の味覚を守る
子供の味覚は3歳で基礎が出来上がり、12歳まで発達していきます。味覚の成長期に濃い味つけや添加物に慣れると、舌の表面にある味蕾細胞が傷つくことにより味覚が鈍感になってしまい、野菜の味の美味しさに気づくことができなくなってしまうのです。単調な味しか分からないという味覚障害の若者が増えています。子供の繊細な味覚は大切に育ててあげたいですね。
では、どのように直したらいいでしょうか。
子供の野菜嫌いを直す2つの方法
野菜嫌いの子供が食べるようになるための方法は、ママの料理の腕をあげることでも、気づかないように野菜を小さく刻んで混ぜこむことでもありません。料理が苦手でも子供が野菜を「おいしい!」と言ってくれる方法があります。そのポイントを2つご紹介しますね。
1.身体を整えるための食べ方を知る。
小さいうちから何でも好き嫌いなく食べる必要はありません。矛盾しているように思えますか?
別の言い方をすると、
身体を整えるものを中心に食べてさえいれば、
身体を整えるための食べ方ができていれば、
◯◯を食べない、△△が苦手、ということは大した問題ではありません。
ママにとって大切なのは野菜が食べられるようになること、ではなく、お子さんが元気に育つこと。野菜を好き嫌いなく食べることが最重要問題ではないのですよね^^
そのためには、ごはんとお味噌汁を食事の中心にすることです。お味噌汁の汁が飲めていれば、初めは野菜を食べなくても大丈夫!そのうち、少しずつ食べられるようになってきます。食の軸が整えば、今現在のお子さんの好き嫌いが気にならなくなってきます。
するとどうなるかというと
ポイント
好き嫌いが気にならない
↓
食事の時にガミガミ言わなくなる
↓
食事の時間が楽しくなってくる
↓
食べられる環境が整ってくる
↓
お子さんが「食べたい」と思えるようになってくる
のです^^嬉しい流れですよね。
元気に育つために大切な食の軸が分かれば、野菜への意識も変わってきますね。
2.重ね煮の調理法を身につける
ママのおっぱいのやさしい甘みから少しずつ、他の食べ物の味を覚えていく段階の子供にいきなり苦味や酸味はタブーです。
一般的な離乳食本には素材の味に親しむため「単品で食べさせるように」とありますが、気にしなくても大丈夫!大人の私たちは野菜単品を味つけなしで食べませんよね?色々な野菜と合わせて煮たり、和え物にしたりしていただきます。素材の味を知ることは単品で食べることではありません。
単品食べでは素材のクセが突出してしまいます。そのため、子供の場合は野菜嫌いになる。大人の場合はおいしくいただくために砂糖を使用したり、油で揚げたり炒めたり、ドレッシングを使ったりすることになるのです。
話を戻すと、好きな野菜トップ10にもあるように、子供はほんのり甘くてクセのない野菜の味が好きです。いも類や大根、白菜、キャベツなどの野菜から慣れさせていくと、自然に味覚が育ち、野菜の繊細な甘みや美味しさが分かる子に育っていきます。
子供の味覚をしっかりと育てられるのが重ね煮です。
重ね煮では陰陽の野菜を重ねるから、野菜それぞれのクセがなくなり、まるくふくよかな味わいに仕上がります。
だから、
ピーマンが苦手な子がラタトュイユのピーマンは食べられる、きんぴらのピーマンは食べられる、セロリが苦手な子が春雨サラダのセロリは食べられる、野菜スープのセロリは食べられる、 なすが苦手な子が重ね煮味噌汁のなすなら食べられる、
というように「この野菜があるからおいしくなるんだ」と野菜への認識まで変わってくるのです^^重ね煮マジックですね。
まとめ
いかがでしたか?
ここまでお伝えしてまいりましたが、大切なのは「野菜を食べさせる」ことでなく、「食の軸」を作ってあげること。食べる環境と味覚が同時に整ってきます。
その上で「何でも食べなさい」と野菜を単品で食べさせるのでなく、おいしく調和させていただくこと。
「うちの子はもう大きいからもう遅いかな」「もっと早く知りたかった」と思っているママ、人の味覚は3週間あれば変わります。ぜひお子さんの味覚も身体も育てる重ね煮を取り入れてみてくださいね。