関東もまもなく梅雨入り。梅雨は湿度が高く、じめじめしますね。
ぜんそく、鼻炎、関節痛などの持病が出たり、おなかの調子が悪くなったり、身体がだるい、重いなどの症状、古傷が痛むのも梅雨ならではのお悩み。
これらの困った症状は、ちょっとしたことに気を付けるだけでずいぶん軽くなるのです。
今日は梅雨を快適に過ごすために気を付けたいこと、控えた方がいい食材、積極的に摂りたい食材とその調理法など「おうちで簡単にできる食養生」についてお伝えします。
梅雨のじめじめは身体の中にも起きています。
髪の毛がフニャフニャしてうまくまとまらないという方も多いと思います。
実は、これ表面だけの問題ではありません。髪の毛などの目に見える部分だけでなく、私たちの身体の中でもじめじめ、フニャフニャの同じような現象が起きています。身体の内側に老廃物を含んだ水分が滞りやすくなるためです。
たまった水分を外へ上手に排出できないと、ぜんそくのお子さんはゼロゼロがひどくなったり、または鼻炎や中耳炎になったり、頭痛や倦怠感、肩こり目まいの原因にもなります。古傷が痛むのもその場所に体内の水分が停滞してしまうためです。
梅雨に取り入れたい7つの食養生
気を付けたいのは体内の「湿」を外に出せる状態をつくること。
つまり、血のめぐりを良くして汗や尿と一緒に余分な水分を排出しやすくすることです。そのために気を付けたいのは次の7つ。
1.火を通したものを食べる
梅雨の湿気で消化機能が落ちやすく
水分が外へ出しづらくなっています。
生ものや冷たい物は消化に時間がかかるため、
胃腸が疲れやすくなります。
2.牛乳を控える
喘息のお子さんの場合は特に注意が必要です。
牛乳はもともと乾燥地帯に住む民族が湿を摂るために食していたもの。
梅雨どきに飲むと体内に「湿」を停滞させて喘息がひどくなる場合が多いです。中耳炎や鼻炎にも同じことが言えます。
3.ウリ科の野菜を食べる。
きゅうり、ズッキーニ、かぼちゃ、ゴーヤーなどウリ科の野菜にはカリウムが豊富。利尿効果があるため、余分な水を対外へ出すのを助けてくれます。
イネ科になりますが、とうもろこしも同じく水分の代謝を助けてくれます。
さっと火を通した味噌煮やラタトュユでいただくといいですね。
4.乾物を活用する
切り干し大根、ひじき、かんぴょうなどの乾物は、体内の余分な水分や老廃物をからめて排出しやすくしてくれます。
また、梅雨は春野菜からいきなり夏野菜への移行時期、言いかえれば季節の衣替え期間です。急にスイッチを切り替えると身体も驚いてしまいます。
端境期の移行期間として乾物を利用するのは、先人から伝わる知恵でもあるのですね。
5.小豆を取り入れる
小豆には血液をキレイにしてくれたり、利尿を促す効果があり、むくみ対策にはおススメです。
甘味をつけずにごはんや汁、煮ものとしてお料理の中に取り入れることをおススメします。小豆とかぼちゃの煮物、などいいですね。
6.梅を活用する
その時期にできる食材は私たちの身体を助けてくれるチカラを持っています。
梅はクエン酸が豊富で疲労回復にもチカラを貸してくれます。そして血液もキレイにしてくれます。
梅干しを食べるのもいいですが、梅和えや梅干し入りのごはんなど毎日のお料理に取り入れてみてください。
7.甘い飲み物を控える。
甘い飲み物は尿と一緒にうまく排泄できず身体の中に停滞するため、水毒を引き起こします。
身体の細胞のひとつひとつが水分を含んでパンパンの水太りになっている状態です。
大量の汗をかかないのに熱中症予防を兼ねてスポーツ飲料を飲む、、、要注意です。
それが様々な体調不良の原因となるのです。中耳炎になりやすい、鼻が詰まる、めまい、だるさなどの自覚症状がある場合は特に控えた方がよいですね。
梅雨の不調を助ける「夏の重ね煮味噌汁」をご紹介
季節に実る食材が私たちの身体の助けとなってくれるのです。
今日は梅雨におススメのカリウムを沢山含んだウリ科、ナス科の野菜を使った「夏の重ね煮味噌汁」をご紹介しますね。
材料と重ね方(5人分)
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味噌 60g
油揚げ 半分 細切り
人参 30g いちょう切り
玉ねぎ 80g 薄切り
かぼちゃ100g 角切り
なす 120g 角切り
わかめ(塩蔵)10g 塩抜きしてざく切り
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水 3カップ
大葉
作り方
1.鍋にわかめから順に図の通りに材料を重ねていく。2.味噌は一番上に3~4つに分けてのせる。
3.分量の水を材料の8分目まで加えて、フタをして中火にかける。
4.湯気が出て良い香りがしたら弱火にし、野菜がやわらかくなるまで煮る。
5.味見をして、残りの水を足して調整する。
6.器に盛り、刻んだ大葉を飾る。
上へ飾るのはみょうがもおススメ^^
大葉や茗荷などの香味野菜は食欲をそそりますね。