こんにちは。
「台所は家庭の薬箱」
重ね煮アカデミー 田島恵です。
夏はビタミン!という言葉を耳にしますね。
ビタミンといえばビタミンC。ビタミンCと言えば果物。と、夏は果物を子供にたくさん食べさせている、というママもいるかもしれません。
ですが、夏バテ対策において、それはかえって逆効果!
栄養素だけに注目すると、全体の食事のバランスが崩れます。そこから、夏バテだけでなく、熱中症や夏風邪といった不調に繋がりやすくもなるのです。
今日は、本当の夏バテ対策についてお伝えしますね。
夏バテにはビタミン?
ビタミンCが夏バテに効果的と言われる理由
ビタミンCは暑さ・紫外線・ストレス・
ビタミンの摂り過ぎには要注意!
このように夏バテに効果のあるビタミンCですが、摂り過ぎには要注意。ビタミンCを摂るためにと果物を食べ過ぎると、かえって不調を招く恐れがあるのです。次の①〜④に当てはまる項目はありませんか?
①「朝の果物は金」と言われるから、子供の朝食には必ず果物を添えている。
②休日の朝食は親子ともにスムージーで済ませることが多い。
③子供のおやつには生の果物(そのまま)、または、フレッシュジュースを用意することが多い。
一つでも当てはまる人は食べ過ぎかもしれません。果物の食べ過ぎによるデメリットについて、詳しくお伝えしますね。
夏バテ対策にはならない?
果物の食べ過ぎによるデメリット
そもそも夏バテの原因は胃腸の疲れからくる食欲不振。なので、夏バテ対策において大事なのは、胃腸を疲れさせない、ということ。実は、果物の食べ過ぎは胃腸を疲れさせてしまうのです。理由は2つあります。
1.身体・胃腸が冷える
南国原産の果物、暑い夏に採れる果物には身体を冷やす働きがあります。なので、食べ過ぎにより、身体も胃腸も冷えてしまうのです。胃腸が冷えると、消化酵素がしっかりと働いてくれません。すると、胃腸の疲れから食欲不振に陥ると同時に、食べたものの吸収効率が下がり、体力の消耗にもつながります。良かれと思ってたくさん食べた果物が、かえって夏バテの状態を招いてしまうのです。
2.多量の果糖で腸内環境が悪化する
日本の果物は甘みが強いのが特徴。つまり、果糖(=糖分)を多く含んでいます。果糖は、体内で消化分解しきれないと腸内で発酵し、腸内環境に悪い影響を与えてしまいます。ビタミンCを多く含む果物には、果糖も多く含まれているという点に気をつける必要があるのです。
★気をつけたい果物の摂り方について、こちらにより詳しく書いています。ぜひ合わせてお読みください。
【夏休み特集】卵・牛乳・小麦。アレルギーっ子のおやつは果物がいいですか?
これが本当の夏バテ対策
ここまで、果物の食べ過ぎは胃腸の疲れにつながるので、夏バテ対策には逆効果、とお伝えしてきました。どんなに身体に良いと言われるものも「適量」が大切。摂り過ぎは毒になる、ということなのです。
果物は、毎日必ず食べなければならないものではありません。
おやつや楽しみとして、甘すぎない季節の果物を適量いただくようにしたいですね。
そして、本当に効果のある夏バテ対策は最初にお伝えした通り、胃腸が疲れない食べ方をする、ということです。
そのポイントは2つです。
1.火を通して食べる
生の野菜や果物の食べ過ぎは腸に負担をかけて、腸内環境を荒らします。野菜・果物は「生」で食べるよりも「加熱」した方が体内への吸収率は数倍上がるのです。
2.砂糖、油を使わない
砂糖も油も消化不良の原因となる食品。胃腸に負担をかけてしまいます。普段の食事では、なるべく砂糖、油を使わないようにしたいですね。
★こちらの記事で気をつけたい油の摂り方についてお伝えしています。是非、合わせてお読みくださいね^^
どんな油を選べばいいですか?《読者さんからの質問にお答えします》
いかがでしたか?
どんなに身体に良いと言われるものでも、摂り過ぎると毒になります。夏バテ対策にビタミンCを摂ろう!果物を食べよう!と考えるのではなく、日々の食事で、胃腸を疲れさせない食べ方をしたいですね。
重ね煮レターレシピ(無料メール講座)では、365日毎日、重ね煮のレシピと知恵をお届けしています。