こんにちは。
「台所は家庭の薬箱」
重ね煮アカデミー 田島恵です。
ブレインフードという言葉を聞いたことがありますか?
最近メディアなどでよく見かける言葉の一つです。その名の通り、脳を活性化させる食べ物、脳に良いとされる食べ物を「ブレインフード」と言います。
脳に良いと言われるブレインフード、子供に積極的に食べさせたほうがいいの?健康にも良いものなの?
今日はママのそんな疑問に「私だったら」の観点でお答えしたいと思います。
ブレインフードは健康にも良い?
最近話題のブレインフード。
はじめに書いた通り、脳を活性化させる食べ物、脳に良いとされる食べ物を「ブレインフード」と言います。
具体的には、以下のような食品がブレインフードと言われています。
・魚
・ナッツ類
・チョコレート
・卵
・大豆
・オリーブオイル、アマニオイル など。
他にも、〇〇が脳に良い!、〇〇を食べたら頭が良くなる!、そう言われる食べ物は多くありますよね。
私たちは
「これは栄養がある。」
「これはビタミンがいっぱい。」
「これを食べると頭が良くなる。」
というように、食べることに目的をつけてしまいがちです。
ですが、大きな間違いにもつながるこの表現を、私は好きではないので使いません。
なぜなら、「栄養があるもの」、「頭が良くなるもの」、その他身体に良いと言われるものと、「健康に良いもの」は一致しないためです。
どういうこと?
具体例を挙げながら、お伝えしますね。
ブレインフードにはデメリットもある
先ほどブレインフードの一例として挙げた「大豆」を見てみましょう。
大豆に多く含まれる「レシチン」という栄養素には、記憶力や集中力を高める効果があると言われています。これが大豆がブレインフードと言われる所以。その他栄養面から見ても、畑の肉と言われるくらい大豆は栄養価の高いものです。プロテインが男女問わずブームになっていることからも伺えますね。
栄養面から見ると、「頭が良くなる」「身体に良い」という表現は確かに合っているかもしれません。
ですが、消化器が未発達の子どものうちから積極的に摂るべき食べ物かというと、そうではありません。また、大人であっても、アレルギーや内臓疾患を持つ人にとっては大豆は不調を招く恐れのある食べ物の一つ。注意が必要です。
頭が良くなる、または、身体に良いと言われるものであっても、体内に入って消化吸収排泄までスムーズに行われなければ、かえって負担となり不調につながってしまうのです。
先人たちの知恵として、大豆は消化しづらいため、味噌や醤油、納豆のように発酵することでたんぱく質を分解し、体内で消化吸収排泄しやすく身体に馴染むように手を加えてきました。それをプロテインやきな粉のように効率重視で摂取し続けたり、多量摂取をすると、アレルギーの発症や内臓への負担の心配があります。
頭が良くなるから、脳を鍛えるから、それを理由に子どもの食べ物を選ぶことは、ともすると危ない考え方だと私は思うのです。
「身体に馴染むもの」が
子どもの心身の健康を作る
「頭が良くなるもの」「身体に良いもの」
それよりも私が大切にしていること。
それは、「身体に馴染むもの」です。
私たちの身体の機能をしっかり働かせてくれる食べ物は、毎日食べても消化吸収排泄がスムーズにできるもの。つまり「身体に馴染むもの」が心身の健康を作り、ひいては子どもの脳の健全な成長にもつながっていくと私は思っています。
身体に馴染むものとは?ポイント
身体に馴染むのは私たち日本人が昔から食べてきた食材や調味料、調理法。
旬の野菜、お米、魚、海藻
伝統的な調味料の塩、味噌、醤油
揚げる、炒めるという油を使った調理法でなく、水を使って煮炊きする調理法です。
いかがでしたか?
ブレインフードは一例ですが、どんなに〇〇に良い!と言われるものであっても、私たちの身体に馴染むものでなければ、消化吸収がうまくできずに、残念ながら期待した効果も発揮されないのですよね。情報が溢れる世の中ですが、「身体に馴染むもの」という軸があると、食べる物・食べ方に迷うことがなくなりますよ^^参考になれば幸いです。
★是非こちらも合わせてお読みください。ブレインフードの例に挙げたオリーブオイルやアマニオイルについて書いています。
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