東洋の自然観「陰陽」のとらえ方から確立された調理法です。
自然界も食材も、もちろん自然界の一部である私たち人間の身体も
「陰陽(いんよう)」で考えることができます。
陰陽はそれぞれ
陰性:ゆるめる、広がる、冷やす
陽性:しめる、縮まる、温める という特徴があります。
私たちが健康だと感じている時は、
心身の陰陽のバランスが取れた「中庸(ちゅうよう)」の状態のときです。
陰性、陽性のどちらかに傾いてしまった時は、
体調が優れないことになります。
その傾き具合が大きいほど 、体調の崩れ、症状がひどくなります。
日常の食生活に留意し、
日々の傾きを少しの範囲に治めていれば、体調を崩しにくくなり
万が一、体調を崩しても大事に至らずに すぐに調子を元に戻すことが出来るのです。
つまり
「重ね煮健康料理」は日常の食生活(ケの食)において、
陰陽調和のとれた「中庸」のものを いただくことで、
自分自身やご家族の体調をととのえ、
身体の内側から健康をつくりあげていく「家庭料理」です。
では、なぜ中庸が大切なの?
というところを次回はお伝えしていきたいと思います。