こんにちは。
「台所は家庭の薬箱」
重ね煮アカデミー 田島恵です。
食物アレルギー
耳にする機会が増えました。
厚生労働省では
このように公表されています。
今から50年前には
日本では「アレルギー」は、
ほとんどありませんでしたが、
現在では国民の3人 に1人が
何らかのアレルギーを持っている
といわれています。
欧米やわが国などの先進国で
非常に 大きな問題となっており、
工業化・文明化と「アレルギー」は
密接に関係があるようです。
この通り、
かつてはなかったアレルギーが
今や先進国特有の文明病とも
言われています。
今は1歳未満で
アレルギー検査をすすめられることもあり
検査をすると、
卵、乳製品、小麦に陽性が出て
ママが驚く
(これ普通のことなのです、、、)
慌てて3大アレルゲンを除くものを
探して食べさせる、
というケースがあるようです。
一方では
たんぱく質は
早いうちから摂った方がいい
という説もあり、
どうしたらいいか迷いますよね。
ちなみに我が家の長男は
生後6ヶ月から
魚やお肉を一生懸命食べさせて
ビタミンを補うために
果物もしっかり食べさせました。
そして、
1歳でアトピー性皮膚炎と
気管支喘息の診断を受けました。
次男は4歳まで
ごはんと味噌汁、
さつまいもとブロッコリーで
育ちました。
アレルギーもなく
いたって健康です。
ここでママからの相談を
ご紹介しますね。
H.Iさん(5歳のお子さんのママ)
お答えしますね。
食べられないものを
食べられるように!
というお気持ち、
とてもよく分かります。
そして
アレルゲン物質を摂らなければ良い
というのは間違いではありません。
けれども実は
アレルゲン物質ではないから大丈夫だと
意識せずに摂っているものに
原因があることが多いのです。
例えば、
小麦アレルギーのお子さんに対して
米粉を使った甘いお菓子や
米粉のスナック菓子
野菜をしっかり食べなければと
野菜炒めや野菜の天ぷら
アレルゲン物質ではないから安心だと
食べていることはないでしょうか?
これらは砂糖や油を多く含む食べ物です。
アレルギー検査で
反応が出る食べ物だけを
意識して、
砂糖や油を多用したものを摂っていると
腸壁の粘膜が荒れた状態になってきます。
そうなると
他の食物が未消化のまま
腸の粘膜を通り抜け体内に入り
アレルギー症状を引き起こす可能性が
大きいのです。
それでは
ごはんと汁物中心
砂糖、油を使わない食事なら
アレルゲン物質が食べられるようになるのか、
というと
それはアレルギーの程度や
個人差があるため、断言はできません。
けれども、
卵だけに気をつけていたのに
乳製品のアレルギーや
果物、魚卵のアレルギーまで
陽性反応が出てしまった、というように
アレルギー原因物質が増えていく
お子さんが多いのが現状です。
そうならないために
アレルゲンだけを意識するのでなく
消化しやすい食事
ごはんと汁物中心
砂糖、油を使わない食事を
中心にしてみてくださいね。
そしてもうひとつ良いこと、
食べられない食材は
実はそんなに食べる必要がなかったり、
アレルゲンを除去しても
おいしく食べられる食事が
意外にあることに
気がつくと思います。