「乳製品は体にいい」そう教わってきた方は多いと思います。
牛乳はカルシウム。
ヨーグルトは腸活。
チーズはたんぱく質。
けれど、本当にそれは、日本人の体に合っているのでしょうか。
実際には、
・牛乳を飲むとお腹を壊す
・ヨーグルトで体が冷える
・鼻水や痰が増える
・肌荒れが続く
そんな声も少なくありません。
最近では、小麦・植物油・甘いもの・乳製品を「四毒」と呼び、不調との関係を見直す考え方も広がっています。ただ、大切なのは「悪者探し」をすることではありません。
なぜ日本人の体に負担になることがあるのか。その背景には、風土や食文化、民族による違いがあります。
なぜ「体にいい」はずなのに、不調を感じる人がいるのか

「健康に良い」と言われる食べ物を取り入れているのに、逆に体調を崩したり、違和感を覚える人が少なくありません。テレビやネットで話題になる健康法を試しても、思ったような効果が感じられない、自分や家族に合わないという経験をした方も多いのではないでしょうか。
ここでは、なぜ「体にいい」とされるものでも全員に合うとは限らないのか、その理由をひも解きます。
健康情報は“世界共通”として語られている
現代の健康情報は、海外の研究や流行をもとに広がるものが多くあります。たとえば「乳製品は骨を丈夫にする」「ヨーグルトで腸内環境を整える」といったフレーズを目にする機会が多いですが、こうした情報は国や地域を問わず、誰にでも当てはまる“正解”として広まっている傾向があります。
しかし、実際には食文化や体質は人種や環境によって大きく異なるため、一律に良いとされるものがすべての人に合うとは限りません。
人の体は育った風土の影響を受けている
人間の体は、長い歴史の中でその土地の気候や食べ物に合わせて変化してきました。たとえば日本は湿度が高く四季の変化が大きい国で、昔から米や野菜、魚などを中心とした食生活が根付いてきました。
このような風土の中で育った体は、湿気の多い気候や季節ごとの気温差に合わせて消化や代謝の働きも調整されてきたと言えます。逆に、乾燥した地域や寒冷地で発展した食習慣は、日本の気候や体質とは異なる前提で成り立っています。
「健康にいい」が、全員に合うとは限らない
「健康のために良い」と紹介される食品や食事法でも、それが必ずしも自分や家族の体質に合うとは限りません。たとえば乳製品をとるとお腹が張ったり、体調を崩す人が日本では珍しくありません。
これは、食べ物が体に与える影響は、遺伝や生活習慣、育った環境によって違いが出るからです。自分や家族がどんな体質なのか、どんな食事が合っているのかを知ることが、健康を守るうえでとても大切です。
日本人の体は、日本の風土の中で作られてきた

日本人の体は、日本という風土の中で長い年月をかけて形成されてきました。気候や自然条件が違えば、体が求めるものや、体に合う食べ物も変わります。だからこそ、海外で“健康食”とされるものが、そのまま日本人の体に合うとは限りません。
湿度の高い日本と、乾燥した海外では食文化が違う
日本は四季があり、梅雨や夏の高温多湿が特徴です。
そんな環境の中で、日本では、
・発酵
・塩蔵
・乾物
といった保存の知恵が発達してきました。
一方、乾燥した地域では、また違う保存文化が育っていきます。風土が違えば、食文化も変わります。
乾燥地では乳製品が“保存食”として発達してきた
ヨーロッパや中央アジアなど乾いた土地では、もともと家畜の乳を発酵・加工することで、長期保存できる食材として利用してきました。チーズやヨーグルトなどは、そうした暮らしの中で生まれたものです。乾燥地や寒冷地では、乳製品は理にかなった保存食でした。
湿度の高い日本とは異なる保存の知恵が、乳製品文化を生み出したのです。
日本は、発酵と穀物を中心の食文化
日本では、米をはじめとする穀物や大豆、野菜類が主な食材となり、これらを発酵させて味噌や醤油、漬物などを作る食文化が古くから根付いてきました。
湿潤な気候のもと、発酵によって保存性と栄養価を高める知恵が発展し、これが日本人の体質や健康維持の土台となってきました。
風土が違えば、体に合う食べ物も変わる
今は、世界中の健康情報が簡単に入ってくる時代です。
けれど、「海外で健康にいいと言われているもの」が、「日本人の体にも合う」とは限りません。日本人には、日本人の風土に馴染んできた食べ方があります。それを無視して、海外の健康法ばかりを追い続けると、かえって体に負担になることもあります。
ヨーグルトは、日本人に馴染んできた発酵食品なのか

日本ではヨーグルトが健康食品として広く知られるようになりましたが、「本当に日本人の体質や食文化に合うのか?」と疑問を持つ人も少なくありません。ヨーグルトは長い歴史を持つ発酵食品ですが、もともと日本には味噌や漬物といった独自の発酵文化が根付いてきました。
「発酵食品=体にいい」ではない
発酵食品と聞くと「体にいい」というイメージが先行しがちですが、必ずしもすべての発酵食品が誰にとっても適しているわけではありません。発酵の仕組みや使われる菌の種類、食材の違いによって体への影響は変わります。
健康に良いとされる食べ物でも、「自分の体質や食生活に本当に合っているか」を見極める視点が大切です。
日本には、味噌や漬物を中心とした発酵文化がある
日本では昔から味噌や醤油、ぬか漬けなど、穀物や野菜を使った発酵食品が暮らしの中に根づいてきました。これらは湿度の高い日本の気候や、米を中心とした食事に合わせて発展してきたものです。
たとえば味噌汁やぬか漬けは、日々の食卓で自然に取り入れられてきた発酵食品です。こうした日本独自の発酵文化は、長い間日本人の体を支えてきた背景があります。ヨーグルトのような乳製品を無理に取り入れるよりも、まず自分たちの体に馴染んできた発酵食品を見直すことが、健康を考えるうえでの大切な視点です。
乳製品が負担になる人の体で起きていること

乳製品を食べると、
・お腹が張る
・鼻水が増える
・咳が続く
・肌が荒れる
そんな変化を感じる人もいます。もちろん、全員ではありません。
けれど、「体にいいと思って食べていたのに、やめたらラクになった」そう感じる人がいるのも事実です。その理由は一つではありません。
乳糖。
乳脂肪。
乳たんぱく。
人によって、負担になる部分が違います。
牛乳でお腹がゴロゴロするのはなぜ?
牛乳を飲んだ後、お腹が張ったりゴロゴロしたりするのは、多くの場合「乳糖」に体が対応しきれないことが原因です。日本人の多くは成長とともに乳糖を分解する酵素が減少します。
そのため、未消化の乳糖が腸に残りやすくなり、ガスが発生したり、下痢や腹痛といった不調につながることがあります。特に「子どもの頃は平気だったのに、大人になってから苦手になった」と感じる方も珍しくありません。
乳脂肪や乳たんぱくが負担になることもある
牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品には脂肪やたんぱく質も多く含まれています。人によっては、それが胃腸への負担になることもあります。
たとえば、胃もたれや肌荒れ、便秘や下痢など、消化器系や皮膚に不調が現れるケースもあり、特に小さなお子さんや高齢者の中には、乳脂肪や乳たんぱくの摂取で体調を崩しやすい方もいます。
鼻水・咳・アレルギーにつながるケースも
乳製品を摂った後、鼻水や咳が出る、アレルギー症状が現れるという人もいます。体質によっては、乳製品の成分が免疫反応を引き起こし、鼻炎や咳、皮膚のかゆみなどの症状が出ることがあります。
ただ、「乳製品は毒だから、絶対に食べてはいけない」という単純な話ではありません。実際に、乳製品を食べても不調を感じない人もいます。
大切なのは、「体にいいと言われているから食べる」でも、「悪いと言われているから全部やめる」でもなく、“自分の体に合っているか”を見ることです。
今の不調は、本当に食べ方と関係しているのか。食べた後、体はどう感じているのか。
そうやって、体の声を見ていくことが、本来の食養生です。
「カルシウム=牛乳」は本当なのか

「カルシウムを摂るなら牛乳」というイメージは広く浸透していますが、本当にそれだけが正解なのでしょうか。日本で育った私たちには、牛乳以外にも多様なカルシウム源が身近にあります。
カルシウムは牛乳だけに含まれているわけではない
「牛乳=カルシウム源」と思われがちですが、日本の食卓には、カルシウムを含む食材が昔からありました。たとえば、小魚やしらす干し、ひじきやわかめ、豆腐なども、こうした食材も、毎日の食事の中で自然に使われてきました。
日本には、魚・海藻・味噌などの食文化がある
日本の伝統的な食卓には、魚や海藻、味噌など、カルシウムやミネラルを含む食材が数多く使われてきました。味噌汁に入れる豆腐やわかめ、焼き魚や煮干し、季節の野菜を組み合わせることで、自然と必要な栄養素を摂る工夫がされています。
牛乳だけに偏るのではなく、日本古来の食材を活かした食事こそ、私たちの体質に合った健康維持のヒントになるでしょう。
大切なのは、“摂る量”より“吸収できる体”
どれだけ栄養を摂っても、消化吸収できなければ、体の力にはなりません。だからこそ、「何を食べるか」だけではなく、「どう食べるか」が大切になります。
胃腸に負担をかけない。消化しやすい形で食べる。そうした積み重ねが、摂った栄養を活かせる体につながっていきます。
重ね煮アカデミーが考える「体に合う食べ方」
重ね煮アカデミーでは、「何が健康にいいか」より、“その人の体に合っているか”を大切にしています。
日本人には、日本人の風土に馴染んできた食文化があります。ごはん。味噌汁。旬の魚と野菜。そうした食事を、消化しやすく、毎日続けられる形にしていく。それが、重ね煮の考え方です。
「何を食べるか」だけではなく、「どう食べるか」を見直すこと。
それが、家族の体を守る土台になると考えています。
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