こんにちは。
「台所は家庭の薬箱」
重ね煮アカデミー 田島恵です。
グラノーラ
最近よく耳にしませんか?
ダイエットや便秘解消
女性に多い貧血にも効果的な
「健康食」として
流行っていますよね。
このグラノーラ
食事としてもおすすめされていますが、
実際のところはどうなのか?
グラノーラは
朝ごはん代わりになるの?
についてお届けします。
1、グラノーラって何?
では、そもそもグラノーラって何?
というお話から。
グラノーラとは
オーツ麦を中心とした
麦やとうもろこしの穀物に
オーブンなどで熱を加えて
焼きしめたものです。
このままでは味がなくて
食べづらいため、
市販のグラノーラには
ドライフルーツが入っていたり
メープルシロップや砂糖で
甘みがついています。
グラノーラが「健康食」と
言われている理由はふたつ。
・全体食のため、
白米に比べると10倍の食物繊維を含む
(白米に比べると、です。
玄米に比べると、ではありません。)
・オーツ麦はグルテンフリー
のようです。(田島恵調べ)
そのため
腸内環境に良さそう=健康食
と考えられています。
いかがでしょう?
ここまで読むと
すごい!!!
グラノーラ、めちゃくちゃ良さそう〜〜〜
と思っちゃいますよね。
けれどもここで、一旦立ち戻って
考えていただきたいのは
私たち日本人のカラダに合うのか
ということです。
グラノーラの主原料のオーツ麦は
ロシアやカナダなど寒い国で穫れる穀物、
実はこのオーツ麦
日本においてもかつて
北海道で栽培されていました。
そして、馬の飼料に使われていました。
その理由は
おいしく食べられないから
です。
今、私たちの周りにあるグラノーラは
フルーツや甘みを加えて
おいしく食べられるように加工されていて
牛乳に浸して食べることで
消化しやすくしています。
2、グラノーラは朝食の代わりにいいの?
では、このグラノーラ
ごはんの代わりになるの?
については、以下の3つの点から
私はおすすめしません。
1、オーツ麦は日本人のカラダに馴染まない
日本人のカラダに馴染む穀物
つまり、毎日食べても
消化できる穀物は「米」です。
オール麦はグルテンフリーと言われますが
タンパク質の組成が小麦と
似ている部分もあるのです。
そのため、良かれと思って
毎日食べ続けると
胃腸に負担がかかり、
アレルギーに繋がる心配も出てくるのです。
2、糖分や乳製品の摂取が増える
グラノーラをそのまま
食べる人はいません。
(食べられません)
ほとんどの方が
フルーツやはちみつ、
メープルシロップなどの甘み
牛乳や豆乳と一緒にいただきます。
実際に、市販のグラノーラ1食分には
約30グラムの糖質が含まれています。
3、消化しにくい
グラノーラは穀物に
熱を加えて固く焼きしめたもの。
穀物は水分をしっかり吸わせてから
熱を加えることで
消化しやすい形に変わります。
(玄米の場合、
2倍近くの水でしっかり浸水してから
炊きますよね。)
グラノーラに牛乳をかけると
やわらかくはなるものの、
体内での消化するには時間がかかる、
そして消化効率は米ほど良くないため
つまり胃腸に負担がかかってくるのです。
お米に例えると
炒った玄米を水にふやかして
食べるような感じでしょうか。
とここまで長くなりましたが、
食物繊維が豊富
グルテンフリーと言われる
グラノーラですが、
毎日の1食を置き換えることは
おすすめしません。
ロシアやカナダの方には
合っているのでしょうが、
日本におけるグラノーラは
お米を水と一緒にコトコトと炊いた
おかゆやごはんになりますね。
いかがでしょうか?
朝は忙しいからグラノーラ、ではなく
忙しいからごはんを食べる!
朝食の参考になれば嬉しいです。