野菜を生で食べることをすすめる人の理由としては
■ダイエット効果を期待して
■酵素を摂取するため
■ビタミンを破壊しないため
ということが多いようです。
これらの理由だけが加速して
生野菜の過食から
アレルギーを発症している人が
増えているのも事実。
では、
《生野菜よりも温野菜の方がいいの?》
と結論づけたくなりますが
そういうことではありません。
季節と自分の身体に添う形で摂れるといいですね。
食材の調和
食材同士の調和という観点から見てみます。
例えばきゅうり。
昔の人たちはどうして食べていたでしょう?
生のままのきゅうり、トマト、人参などを
一緒にミキサーにかけてジュースで、
ではないですよね?
糠漬けや味噌漬け、
塩でもんで即席漬け
酢のもの
というように
陰性の生野菜であるきゅうりを
少しの手を加えることで
陽性の塩や味噌で調和して食べてきました。
~生野菜を身体に負担の少ない
調和した形で食べる~
昔の人が生活から会得した知恵ですね。
生野菜アレルギーの方でも
塩もみや糠漬けという調和させた形で食べると
症状が出ないという場合も実際に多いのです。
季節との調和
春から夏に自然に育つ野菜に生で食べられる野菜が多く、
秋から冬に自然に育つ野菜には火を通さなくては
食べられないものが多いのも自然の摂理。
自然が与えてくれる恵みに従って、
自然と調和した生活をすれば、
私達は自分の体と心をその季節に適した状態に
整えていくことができるのです。
そういう点で観ると
夏に生野菜を食べるのは理にかなっていますが
秋、冬に生野菜を多く食べることは
季節に添わずに身体の冷えや不調を招きます。
身体の声を聞かずに食べ続けると
アレルギー、その他の疾患に
つながってしまいます。
酵素やビタミン、ダイエットに躍起にならず。
決めつけず、
聞くべきは自分自身の身体の声。
その時々の体調や季節に合わせて、
おいしく楽しめるといいですね。