以前、蒸し煮ブームの際にタジン鍋が流行しました。
無水鍋、無水調理もよく耳にします。
最近のブームはスムージーでしょうか。
「家庭料理は家族と自身の健康を守るための食事」
を大切に考えているので、
食をファッションのようにとらえられる一面を見ると
残念に思ってしまいます。
「特別な鍋を使わなくても出来る」
というより
安い薄手のお鍋の方が上手に美味しくできる「蒸し煮」調理
をご紹介します。
おススメ鍋はこちら。
このサイズだとおそらく1000円以下で
入手できるのではないかと思います。
「蒸し煮」は、野菜の香り、食感を残して
色鮮やかに仕上げたい。
なので、
急速に温度を上げることが出来て、
急速に冷ますことが出来る、
つまり、
熱伝導のよい鍋
がよいのです。
以前、蒸し煮したズッキーニや人参をご覧になった女性が
「いつも蒸し煮をしているのだけれど、こんなにきれいな色にはならない。」
と仰いました。
お話を伺うと、
無水鍋をお使いとのことでした。
弱火でじっくり火を通すと
色も少々悪く少しやわらかい仕上がりになってしまいます。
私の恩師梅崎和子先生が
「料理は鍋に合わせるのではないよ。素材を見なさい。」
と常々仰っていました。
目の前の野菜をどう生かしたいか、どのようにいただきたいか、
歯ごたえ、仕上がりによって
調理法や使用する鍋を考えるといいかと思います。
「蒸し煮」した野菜は甘みがギュッと封じ込められていて、
何もつけなくてもパクパク食べられちゃいます。
水にさらさないので栄養もしっかり封じ込まれています。
また、数秒で出来上がるので、我が家では付け合せや
お弁当の彩りにも大変重宝しています。
小さなお子さんほど味覚は敏感。
蒸し煮野菜をぱくぱく食べる様子に
「野菜嫌いなのに食べました!」
と驚くお母さんも多くいらっしゃいます。
Recipe.
<材料>
ブロッコリー 適量
水、塩
写真上が蒸し煮前
下が蒸し煮後です。
蒸し煮後の状態で鍋の中にはほとんど水が残っていません。
ほんのり塩味が効いた美味しいブロッコリーが出来上がります
<作り方>
1.薄手の鍋に水大さじ3、塩小さじ半分を入れて火にかける。
2.沸いたらブロッコリーをざっと入れて全体に塩水がいきわたるように混ぜてフタをする。
3.湯気が出て数秒したらフタを取り全体を混ぜて水気を飛ばして出来上がり。